Rutu

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見つめられると…堕ちてしまう。君の沼へ、堕ちてしまう。

先輩は今日も私の視界に入っている。先輩を見つけては喜んで目で追いかける。ある種のストーカー行為だと思ってくれて構わないが、私の日常の支えだった。ずっと、学校の事をこなし続けてきた。

先生)これ、お願いね。

友達)これ、代わってくんない?頼む!じゃあね。

はい。いいよ。全然大丈夫。暇だからさ。ついでにやっておくよ。
今まで私はいくつの物事をこなしてきただろう。自分の時間まで裂いてしまって…
なぁ、やめろよと友達と絡む先輩とすれ違った。笑顔。笑い声。姿。形。私の…好きな人。私がつい追いかけると目が合ってしまう。数秒、たかが数秒でも見つめあっていた。私の心は先輩に全て覗かれた。持っていかれた。沼らない理由なんてここにありはしないだろう。


人が5秒以上見つめ合うと一目惚れと同じ状態になる。このようなことを聞いた事はありませんか?そんなことを知った後の私と幼馴染くん。私の方が意識してしまったのかもしれません。

「ねぇ、、、」

袖を引っ張る君。これはボディタッチではなくスキンシップの延長だと誰かが言っていた気がする。

「なぁ、おい!」

私の腕を掴む君。私は今セクハラを受けているのだろうか。

「君、女子には優しく接しないと。将来を担うLadyなんだから」

「また急にそんな意味のわからない事言って。今日なんかおかしいぞ?」

私の顔を覗き込む君。私は恥ずかしくなって、顔が紅潮する。
1…怖い
2…顔が火照るのがわかる
3…君の目が映る
4…綺麗だ

「あっ!せ、セクハラだ!」

「あ、あぁ!?」

ごめん。今日はもう、君を見つめる気力さえ残ってないよ。

3/28/2023, 10:35:18 AM