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私は毎日人を羨んで生きている。私がダメなんじゃない。他の人ができすぎているんだ。そう思わないとやっていけないから。でも、そんな考え方は高校3年生になり、進路も固めなければいけない。やりたいこともない。なりたいものもない。何にも希望を持てなくなった。そんな状況になり、もう人のことすら気にできないくらいに追い詰められた時に変わった。先生や親に圧をかけられ、自分がダメなんだと認めざるを得なくなった。もう終わってしまおうかと考えたこともたくさんあった。それでも勇気が出なくて。また落ち込んで。生きてきたことを後悔した。誰かに共感して欲しかった。安心させて欲しかった。でもそんなことを考えていても何も変わらないことはわかっていた。私は何かに優れているわけでも、何かに恵まれているわけでもない。どん底に落ちた時、急に自分を客観視できた。そして、人生なんて死んで仕舞えば終わりだ。もし次耐えきれないことあったら死んでしまおう。と考えた。そこから必死にもがいた。もちろん悩んだこともあった。今思えば死にたくなかったのだろう。私は上にいる人たちを眺めて、上に行こうともがいていた。でも上に行く必要はなくて。誰の目にもつかないくらい高く羽ばたいて仕舞えばいいのだと知った。誰の影響も受けずに誰からの視線も気にならないくらいに。高度が高ければ高いほどたくさんの星と空が広がっているから。

10/14/2023, 2:49:29 PM