るに

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自分の思い描く世界に
夢を見てたい。
たとえ存在しなくとも。
そう覚悟して
ずっと自分の世界だけに
焦がれて、憧れて、
生き続けてきたのに、
こんな所にあったなんて!
出店中なのだろうか。
屋台のように雑貨が並べられている。
店員は一人で
フクロウに似ている。
ちょっぴり不思議な雰囲気。
色鮮やかな雑貨。
丸い天井の装飾。
まさに私が求めていた世界。
コンパクトにまとめられていて
好きなものを一度に見れる
祭壇のような幸福感を味わった。
フクロウに似た店員は
何かお悩みですかなどと
話しかけてはこなかった。
休憩時間が待ち遠しいように
たまに時計を見つめていた。
私はブローチを買い、
フクロウに似た店員に会釈をした。
店員は一言、
"Good Midnight!"
とだけ言ったような気もしたが、
すぐに街の音で
現実へと引き戻された。
また現実逃避の日々か〜、と
やる気も根気も全て失う。
でもあと少しだけ
頑張れる気がした。
そんな私の胸元には
早くもブローチがついていた。

1/13/2026, 3:51:29 PM