『貴方がいない世界』
はぁと息を吐き出す。白い煙は直ぐ空気に溶けた。
空はこんな快晴なのに、私の心は曇りを見せていた。
「みんなに心配かけちゃったよなぁ…」
出かけてくると言った時のことを思い出す。みんな態度や口には出さないものの、心配だと目が物語っていた。主に彼のことを知っている3人。彼のことを知ってから、あからさまに私に向ける目が変わった。同情か、憂慮か……
私は右手に嵌めている指輪に触れる。
「また会おうって言ったのに……」
どんな形でもいいから会いたかった。例え、貴方と戦うことになったとしても。
「嘘つき……」
私の願いはもう叶わない
【冬晴れ】
1/6/2026, 4:53:45 AM