お昼後の授業、眠気と戦っているとグラウンドから元気な声が聞こえる。外を見るとサッカーをしているクラスがある。
お昼の後にあんな動ける男子達は凄いなと感心しているとその中に色素の薄い髪色の彼を見つけた。
“夜久のクラスか”
一見小柄だが私よりは背が高いしバレーとなればその存在感はほかの誰よりもある気がする。ボールを追い掛けるその姿はサッカーでも変わらず楽しそうで、眩しい。
休憩になったのか人が散り散りになったと思っていたら不意にバチっと目が合ってしまった。この距離から目が合うわけがないと思っていたのに向こうも少し驚いている様子。
そのまま目を逸らすのも気まずいので周りにバレないよう小さく手を振ると向こうも少し照れくさそうに手を上げて合図を送ってくれた。
その後は、お互い授業に戻ったけれど目が合った瞬間の胸高鳴りが暫く治らなかった。
-窓越しに見えるのは-
7/2/2024, 6:32:54 AM