風と
1日が終わる頃、窓辺に立ち窓を勢いよく開ける。
空が水色からやさしい紫、オレンジ
ピンクとグラデーションを作る。
夕陽が眩しく真っ直ぐに私に立ち向かう。私は瞬きしない様力を込めて
見つめ返す。夕陽は静かにゆったり沈んでいく。
春の風は時に強く髪を乱す。でも今やさしく髪と頬を撫でるように私を包むように流れていく。
突然胸の奥から熱いものが込み上がり、泣きたくなる。
そうか、私泣きたかったんだ、ずっと…。
何も無い。ただ朝うつらうつらして考えていたの。誰からも嫌われて
1人どう死んでいこうか…。自業自得だよね、分かってる。だから迷惑かけずスパっと死ぬにはどうすればいいかな〜とそんな事考えながら1日が始まったのだ。
答えは出ない。
春なのに…桜の花びらが風に乗ってどこからか飛んできたのに…こんなにも風は暖かいのに…馬鹿だね〜
もう忘れよう…なんとかなるよ。
それほど人は、私の事気にしてないから。平気、平気、…
その時はその時。
私の不安は風と一緒に飛んで行った
私は、私を、一生、許せない。
自分だけが知っている。
罪、傲慢、恥、裏切り、愚かさ
私は、私を、一生、許せない。
5/1/2025, 11:13:55 AM