──心まで冷え切ってしまうから。
爪先が冷たくて目が覚めた。起き抜けの回らない頭で足元を見れば、毛布が掛かっていない。隣で眠っている寒がりな同居人に持って行かれてしまったらしい。
「……今日は眠れたのか」
隣の茶色い頭を撫でる。起きる様子はない。
昨日の夜はなんの前触れもなくおかしなことを言い出すから驚いた。仕事が溜まって精神的に消耗していたのには気づいていたが、まさかあそこまで追い詰められることがあろうとは。
(セーター)
後日加筆します
11/24/2024, 12:59:20 PM