また明日、最寄り駅で

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「酷いよ。」
彼女が落とした刃物から、鉄分の匂いがする。
履いていた靴は泥まみれで、泥濘を渡りここへ来たことが伺える。
さて、どうしようか。明日なんてないらしい。
ずっと、ずっと前からこういう事が起こる日が来ることを知っていたけど、何の対策もせずにいた僕は、君が互いを同じ量で愛していたときとは変わり、愛に飢え、愛を目的とし、愛を貪る熊のように変わり果てていくのを、ただ黙って見ていた。
ねぇ、大好きだった君

3/4/2026, 1:13:08 PM