M.I.

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No.246『輝き』

お前の持つ輝きが欲しかった。
お前の輝きが羨ましくて羨ましくて仕方がなくて、毎日のように妬んだ。
ある日お前が言った。
「なんでそんな顔してんの?」
いつもなら笑って誤魔化したけどその日は誤魔化せなかった。正直に白状する。
「お前の輝きが欲しい」
ああ、どんな反応を返されるだろう。とても怖かった。
「……俺はお前の輝きが羨ましいよ。俺もお前の輝きが欲しい。でも俺たちの輝きを交換したら、それはもう自分の輝きとは言えないだろ。お前だけが持ってる輝きを誇れよ。俺に羨ましがられるような輝きを持ってんだから」
はは、そういうところだよ、本当に。
ほんと、かっこよすぎだわ…。

2/18/2025, 8:03:59 AM