ぼくは海のある所が好きだ。
海は一つしか無いのに、時間や場所によって全く違った物に見える。
この町の暖かくて黒々とした海も。あの港の流れのない濃紺の海も。あの岬の激しく白い海も。あの岸の澱んだ赤茶の海も。
全部一つの海。
どんな姿でも海は堂々としている。
ぼくは自分の色々な姿を、内側に隠してしまって、自分を縛ってしまう。
しかし、海へ眼を向けると、ぼくも少しばかり、自分を自由にする事ができる。
いつか出会う新しい海へ。
お世話になります。どうぞ宜しく。
8/23/2022, 6:04:17 PM