沙都

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夕焼けに照らされた教室。

「帰らないの?」

「帰りたくないの。」

君の顔は影で見えなかったけど
泣いているのは何となくわかった。

「なら僕と踊ろう」
「最初で最後の最高の舞台だ」

「…なにそれ」

君は少し笑った


だって、君の最後を僕で独り占めできるんだ

止めはしないよ

君が苦しむこの世界が悪いのさ


「あー、寂しくなっちゃったな」



その日も綺麗な夕焼けで
僕は1人踊ってた

「君に会いに行くよ」


『また僕と踊ってくれますか』

10/4/2022, 11:40:02 AM