────少しは逞しくなれただろうか、と思うのはお互いさま。あの時とはもう違う。呼び戻したのは自分だが、やはり彼女には側にいてほしいと願わずにはいられない。肩に凭れて静かに寝息を立てる白金色の髪を撫でて、聞こえているのか聞こえていないのかわからないくらいの声で呟いた。「もう、…どこにも行かないでくださいね」『どこにも行かないで』───EoS914 / どこかの時空
6/23/2025, 10:44:30 AM