さくらこ

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小学生の頃から、「詩」だったり「俳句」を書く授業や機会は多い現代ですが、私はその頃から、雪について書くことが多かった気がします。もちろん、季節ごとに俳句を書く授業でしたから、俳句の時は冬しか書かなかったけれど、冬は全部雪でした。

それくらい、小さな時から、雪というのは冬だけの特別な素敵なものだったんだと思います。
冬は夏よりも太陽が低くて、眩しくて、多くの面に光が当たると、理科では習いました。
だから、その光と、真っ白な雪があわさった日はあんなにキラキラしていたのかなと思いました。頭は良くないので、いつもそんな小さなことばかり考えています。本当かは置いておいて。

小さな頃は、大人からすれば、長靴で十分な雪も、背丈が小さい私たちにとっては深くて、すっごく歩きづらいけど、でも新鮮で夢中になって遊んでいました。

学生の今も、雪が降ったらどきどきするし、雪が降らないかなってわくわくしているけど、
それより不安の方が大きくなってしまいました。登下校中、私の通学路は坂がとにかく多いので、とにかく滑って転ぶのが怖いんです。
友達がいればいいのですが、1人で転ぶととにかく恥ずかしくて。そんなくだらない理由ですが、私は雪が大好きだけど、学校の日は頼むから降らないで!と願っている原因です。

雪と言われて思いだすのは、今は亡き祖母と一緒に、こたつでぬくぬくしながらみかんを食べていた思い出です。
今も、あんなに絵みたいな幸せな風景はなかったと思います。
障子を開けて、お庭に積もったキラキラしてる雪を見ながら、さっきまで外で遊んできて真っ赤なお鼻と手を暖かい部屋で温めるんです。
こたつはあったかくて、幸せでした。霜焼けになった手を布団の中に突っ込むと、じぃんとするんです。

幼稚園の頃がいちばん雪が好きでした。遊べていました。
幼稚園の頃の冬休みなんて覚えていませんが、ああやって時間を気にせず無我夢中で雪を投げあっていたあの時期は間違いなく冬休みだったのでしょう。
宿題も、雪かきも気にせず、転ぶことも登下校も気にせずあんなに無邪気に遊べていたのは幼稚園の時だけでした。

もう一度だけ、あれを体験してみたいと強く思います。
大雪警報で学校はおやすみ。両働きの両親もなんやかんやあっておやすみになって、
私と姉は外で雪かきと称して遊ぶんです。
それで、家に戻ればあったかいこたつでぬくぬくして、
大雪警報を騒ぐニュースをみんなで見たい。
いつからか、インドア派になってしまった我が家は、もうそんなこと願っても一生来ないでしょう。
姉を誘っても絶対外に出てくれないし、そもそも防寒具が無いんですよね。
スキーも行かない家だから、お洒落なジャケットを背伸びして買ったくらいだし、長靴も入るか分からないし。

そもそも私の住んでるところは滅多に雪が降らないから…嬉しいけど、寂しい。

季節って素晴らしいですよね、思い出に必ず結びついてる。
日本に生まれてよかったって思うひとつです。

最近はもう、春夏秋冬じゃなくて夏夏夏冬になってきたから……

また元に戻って欲しいなと願うばかりです。

1/7/2023, 7:00:56 PM