星座
それは無理な話だ この暗闇に手を伸ばして
「…踊ろうか?」と誘っても 彼女には届かない分からない奴だなと馬上の人は呟いた。
住む世界が違うんだよ それは水の瓶を抱えて水汲みに歩き瓶を抱えて休むお前が、アンドロメダの星を越えペガサスに跨るわたしのところに着くほどの距離よ。何万光年離れていると思っているのか?そりゃあ目を離したら二度と見えなくなると心配になるし声も届かないと苛つきもするのだろうな、毎夜毎夜届かない掴めない読み解けないと苛つき、それを吐くように瓶にぶち撒けているなお前は、だからお前は嫌われているのだ彼女に。
だからな、そうして、毎夜見つめるのが精一杯よ それくらいは許してやろうじゃないか。
なかなか探すのも難しい お前の場所からじゃな(笑)
知恵の女神アテナはペガサスを飼いならし、芸術の女神に贈りました その天馬ペガサスにペルセウスは跨りアンドロメダ姫に逢いにゆくのですから彼は上からです(笑)
ペルセウスは続けます。
お前はその世界のまだ端で水を汲みにゆく青年なのだ 分をわきまえろ。 彼女とは遠く離れている目には見えるけど 手も届かなければ言葉も通じ合わないのだ目を覚ませ!
なんて酷いしうちでしょう、けれどそれこそが現実。
いくら目に見えても二人を隔てる距離は誰にも埋められないのです。 それを自分の手を取れ言葉を聞けと独り善がりで利己的なナルシスよりもナルシストな自惚れの水瓶を抱えた、見た目だけの青年を馬上ペルセウスは気の毒に思い伝えようとしたが、、いや、まて私の言葉もあの水汲みの青年に届くはずもなく、気が済むまで、やらせておくしかないのかと我に返ったのでした(笑)
住む世界が、仮に同じでも魂の距離心の距離が離れていれば通じ合わないのと同じ。
星座は目に見えるけれど この闇の彼方その距離は光の速度でも時空を越えるほど遠いのだと自で気づくしかないのだ。
いい加減 気づけよ(笑)
令和6年10月5日
心幸
10/5/2024, 11:33:07 AM