祷楓 (いのり かえで)

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『クリスマスの過ごし方』

クリスマスに雪が降ったら、ホワイトクリスマスと言われるのはあまりに有名だ。
ちらちらと降って、うっすらと周りが白いくらいなら、ホワイトクリスマスと呼ぶにふさわしい感じになるかもしれない。
これはあくまでも理想論で、実際にはそんな理想的な降り方をするパターンの方が珍しい。
道路に雪が降るどころか晴天でした、なんてところの方がむしろ多い。

元来クリスマスは、家族と過ごしたり、恋人と過ごしたりするのが外国では通例だ。
つまり愛する者と共に過ごす時間を共有する日。
昨今の多様性により、愛する者は無理にリアルな人でなくてもいい風潮も少しずつだが生まれつつある。
いいことか悪いことかは言及はしないでおく。
これに則るならば、自分の好きなものに囲まれて過ごす時間があってもいいはずなのだ。
クリスマスは休みの人ならのんびりと過ごせるが、仕事でのんびり過ごせない人もいる。
しかし人には平等に、クリスマスはやってくる。
時間はたとえ短くてもいい。少しだけ自分の好きで囲まれた空間で癒されてもバチは当たらない気がする。

──どんな人でも、好きなものに囲まれて過ごしたい気持ちは変わらないんじゃなかろうか。

……そうそう、世の中には『クリぼっち』なる単語があるそうで。
別に慎ましくクリスマスを楽しんでいたっていいだろうに、わざわざ変な単語を作らなくても……。
昔より今は独身で一人暮らしな者も多いのに、何を今更と思うが、クリスマスの過ごし方はもはや千差万別あっていい。

今日くらいは皆さんが自分らしくクリスマスを楽しめますように。

12/25/2022, 12:00:28 PM