明日晴れたらいいなって、暗がりの中で思ってた。
ここは雨も風もなければ、雷なんて騒がしいものもない。静かで暗くて居心地がいい。手足はとっくに闇色に溶けて、どこにいるかもわからない。
布団の中だったような、部屋の隅だったような。路地裏の地面かな、森の不法投棄場かも。どこでもいい。暗がりはわたしの居場所なの。
眩しいネオンも華やかな服ももういらない。多すぎる噂話、誰かの意地悪な笑み、もう見たくもない。でも。
飛び立つ白い鳩が映えるような、透き通る青い空の朝を……
実はずっと待っている。
――来るはずなんか、ないのにね。
10/29/2024, 4:02:49 AM