ふと目が覚める。
隣を見ると、「人生の相棒」が世界一綺麗な寝顔を晒していた。
久しぶりに見たな、と思いながら、お互いの額をくっつけ、また目をつぶった。
目が覚めた。
目の前には、「人生の相棒」
の骨が入った壷が、冷ややかな顔をしてこちらを見ていた。
そっと「おはよう」と声をかける。相変わらず返事はない。
この現実にもいい加減慣れたと思っていたのに。少しでも寂しさが紛れるように、こうして骨壺と一緒に寝ているのに、
堪らなく寂しくなって、
夢の続きを見るために、また目をつぶった。
【目が覚めると】
そろそろ明るい話が書きたいな
7/10/2024, 1:16:47 PM