特別な存在
もう この世界の何処にもいない
私だけの特別な存在。
そんな孤独に満ち溢れた毎日に
冷めきった左手を君が握ってくれた。
過去に閉じ込められた私を
連れ出してくれる特別な存在。
私が自由になるための鍵を君が隠し持っているような気がして……私はいつも隙を狙いながら君の隣にいたよ。
悲しみも苦しみも正当化して
誰かを置き去りにしていく春。
だから嫌いだ。春なんて。
そんな木蓮が散る横で君は私に言った。
私の存在に囚われないで欲しい。
瞬間 私は何故か赦された気がした。
誰かの死を生として生きて、
誰かに依存して邪に生きていた。
そんな闇からやっと解放された。
私は私のために生きて
私は私のままに生きる。
そんな ずっと願っていた
“いつか”を私にくれた 特別な存在――。
3/24/2026, 12:53:54 AM