郡司

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私の当たり前………はて、何じゃったろうな。私に見えている世界は以前とかなり違ってしまっている。もちろん、常識的に振る舞って無難に生活の現実を処理しているし、視覚は物理的現実を捉えるのが大方だ。

清明な光の明るさも深い闇の暗さも同様に活発さを示し、現実を構成している複層的エネルギーはもう境界を失っている。…だからこそできることもあるのだが、以前は強く美しい光にフォーカスしていれば安泰な状態だったのが、いまでは「闇を裁く」ことなどまったくできない。闇のなかに眠る光と風を探し、闇のなかで精いっぱいの心の群れに温度を引き出す試みは、小さくとも「レベルいっぱい」の努力を以てひた歩く昏い道のようだ。

身体の有る無しは「区別」として小さなタグになり、そんな顕れに関わらず、意図するところと「観」こそが「有効な実質」と考えるようになった。超高齢の青年も小さな老成も構造の真実を知りながらの迷いも、自由なこころも、すべて確かに顕れている。

私のなかには光も、深い闇もある。適切なフォースであり続けるための凝視が、いまの私の当たり前だ…

7/9/2024, 1:11:11 PM