逆光。
レンズ越しのシルエット。
太陽の光からこちらを庇うように佇む被写体は、真っ黒に塗りつぶされる。まるで、太陽の炎で焼けすぎて丸焦げになってしまったかのよう。それでも形を保っている姿が、心に空いた穴を燻らせる。
光でありたかった。
正しく、優しく、前の存在でいたかった。
けれど眩しすぎる光は、逆に嫌煙されるものであることを誰も理解しない。太陽は直視してはいけない。目を焼かれ、視力を奪われてしまうから。
光を求め過ぎれば、盲目になる。
正しさや優しさを主張し過ぎれば、それは悪へとかわらないだろうか。悪を排除するということは、悪に優しくない。
そもそも、悪は何故生まれるのだろうか。
それは、影が生まれる理由と似ている。
1/24/2023, 2:37:04 PM