「いつか命が燃え尽きるまで
僕は歌って踊っていたいんだ」
僕の目の前で綺麗なターンを見せながら
ブランコに乗って揺れる僕に向かって彼は言った。
「生粋のアイドルだね。
命が燃え尽きるなんて
アイドルになる為だけに生まれれたの?」
「分からないよ。
でもみんなに僕を知って欲しいって思う。」
彼はしっかり僕を見て言う。
「そっか。」
彼は綺麗でかっこいいけど
自分をすり減らすみたいで
寂しいなって思う。
「まぁ、僕はいつでも君を見てるから」
僕がそう言うと彼は
キレイに笑うんだ。
そんな彼が僕は好きだと思う。
─────『命が燃え尽きるまで』
9/14/2024, 11:42:30 PM