さぁさぁ狂ったように踊りましょう。
ホップステップで踊ろうか。
裸体になってさ踊りあかそう。
等々。踊りが歌詞に入っているものを思い出せば、それは何故か踊ることが主目的ではないように感じる。
まるで踊るとは常人のすることではなく、気が触れた人間の行動だとでも言いたげな歌詞だ。
まったく、失礼な話ではなかろうか。
踊ることは楽しいことや嬉しいことを表現する方法にもなれば、体の仕組みを理解することでトリックアートみたいな不可解な踊りだって出来るというのに。
「踊る=ダンス」 と結びつくことはこの歌詞たちからは見当たらない。
でも、知ってる。いや分からされている。
ダンスはセンスとか努力とかをふんだんに混ぜ合わせたケーキみたいな物で、そう易々と出来るものじゃない。
そんなにキラキラした世界に僕は存在しない。
だから思い出した曲たちは、
僕のモノクロな青春を隠すように、
極彩色で彩られた曲たちなのだ。
Shall we dance?ではなく、
I’m dancing alone.なのだ。
『踊りませんか?』
10/4/2023, 11:51:31 AM