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【 待ってて 】

※女の子同士の片思いです

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「ずっと好きだったの。」

「え」

学校からの帰り道、私は突然友人に“告白”された。
私は必死に頭を巡らせる。
あれ、今日ってエイプリルフールだっけ?
エイプリルフールにしては寒すぎる季節だ。

そんな私を見て友人は

「なんて言われても困るだけだよね。」

困った顔で笑った。
だから、本気では無いのだと思った。
いつもの軽い冗談なのだと

「なんだ冗d」

「でも、私は今言ったことを忘れて欲しいとは言わないよ」

もうそういう冗談やめてよと言おうとしたら言葉を遮られた。
頭が真っ白になる。
告白されたことが嫌なのではなく、関係が崩れるのが嫌だった。
私たちが長い間紡いできた関係が、恋愛という感情に一瞬で壊されてしまいそうな気がして。

まだ理解に追いついていない私をよそに友人は話を続けた。
その目は私を、私の瞳をじっと見ていて今なら何もかも見透かされてしまいそうだ。

「私決めたの、もう待ってるばかりの自分にならないって。
ねぇ、私のこと、友達じゃなくて恋愛対象に入れてよ」

あまりにも寂しそうな声で言うものだから私は断れなかった。
代わりに

「ダメって言ったら?」

ずるい言葉で返した。自分でもわかってる、卑怯だって、逃げてるって。
でも今の私にはこれが精一杯だった。
どんな答えが返ってくるのか、怖くなった私はぎゅっと目をつぶった。
すると、友人の暖かい手が私に触れる。

「それでも私の想いは変わらないよ。
私を見てくれるまでアプローチし続けて、無理やり恋愛対象になってやる!
だからさ」

「恋人作るのはちょっと待っててよ」

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2/13/2023, 3:15:22 PM