あの頃の僕は、お喋りだった。あの頃の君は、無口だった。二人でおしゃべりといっても、話しているのは僕ばかり。だけど、それでも良かったんだ。僕の話の合間で耳をくすぐる小さな笑い声と優しい目が。とても、とても好きだったから。僕の、僕らの。あの青い春は、炭酸の泡のように弾けては消えてしまうものなんだろうか。ずっと鮮やかに輝いてはくれないものなのかな。〝ぬるい炭酸と無口な君〟
8/4/2025, 10:05:56 AM