窓から差し込む夕日が教室を照らす。それを合図に、私たちは集まる。
机に散りばめられた幾つものカードゲーム。それを手に取って、何時間もただただ遊び尽くす、惰性の時間。
皆は今頃勉強やらバイトやら頑張っているのだろうが、私たちは無意味な時間を過ごしていく。
ただ、涙が出るほど笑うだけの、時間。
辛いことがあったなら、ここへ来ればいい。いつだってあんたを待ってる。
嫌な涙を出し切ったなら、今度は笑い涙に変えてやる。
だから私たちは約束を交わす。
「また、放課後ね」
10/12/2024, 1:04:12 PM