題 逆さま
今私だけ逆さまの世界になったとしたらどうなるんだろう。
私は教室の天井を見てたまに思うの。
あの天井を歩いて、電気とかもヒョイって乗り越えて、それからみんなが逆さじゃないなら、私だけ忍者ごっこ出来るよね?
仰向けに天井に寝るだけで、みんなにびっくりされちゃう!
それは楽しいかも、なんてフッて笑みをこぼす。
意外とドアは遠いかも。天井から離れたとこに設置されてる。
ドアまで頑張ってジャンプして外に出なきゃ行けないかな。
あ、そうそう、外に出たらどうなるのかな。
どこまで引力でひっぱられるのかな?
どこまでも上に空に宇宙に落ちていってしまうなら・・・。
それなら、ヒモで結んでいてもらわないと。
落ちないように外に出たら地面がないからね。
そしたら寝るのも天井なのかな?
家の天井、寝るの大変そう・・・。
寝心地凄い悪いんだろうな・・・。
・・・待って、私だけ重力に反してるなら、ご飯は?
ご飯届けてもらうの大変すぎない?味噌汁は?飲めない気がする。
こ、困る、それは、というか、友達ともよく考えたら遊べないし、全然便利じゃない、逆さまの世界って不便すぎ、考えるのや~めたっ。
なんて、私の思考が天井を歩けたらごっこから戻ると、苦手な数学の授業の、更に苦手とする証明問題の解説だった・・・。
うわぁ、地獄。
この世界でこうして重力通りに生きるのも大変だよね。
私は1つ重いため息をついた。
12/7/2024, 3:35:22 AM