離れていたって、僕には彼女が見えている。どこにいても、誰といても、僕は君を知っている。君の隅から隅まで知っているのは、僕だけだろう。僕はいつも君の後ろにいるよ。
君はいつも、夜遅くまで起きて、たまに遅刻をする。だから毎日、君は遅れて教室に入ってきていた。僕は君の隣の席だけど、君には僕が見えていないようで、ろくに会話もしたことが無い。だけど、それも仕方がないことだろう。君が綺麗で、僕は君の美貌に負け、いつも話しかけることができなかった。だから僕は、君を、ただ、見ているだけ。無理に関わって、あわよくば恋人になろうとも思っていない。君に恋人がいたときも、嫉妬はしたが、接触しようとは思わなかった。
4/26/2025, 5:23:18 PM