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書く習慣:本日のお題「君と出逢って、」

「君と出逢って、全てが変わった」みたいなモノローグは、日本の恋愛小説を読んでいるとたまに出てくる。携帯小説の最初のページとかによく似たような言葉が書いてあった覚えがある。

そもそも「出逢う」とは?

めちゃくちゃいろんな辞書を引ける便利サービス・ジャパンナレッジに加入したところなので、辞書を引きたくてうずうずしていた。早速引いてみる。

敢えて漢字だけで「出逢」と検索した。

『日本国語大辞典』で「いで‐あ・う[‥あふ] 【出会・出逢】」がヒットした。

"(1)出て他人と対面する。面会する。また、ある場所へ出ていく。

(2)出くわす。めぐりあう。ばったりと会う。

(3)敵に立ち向かう。"

"いで‐あ・う[‥あふ]【出会・出逢】", 日本国語大辞典, JapanKnowledge, https://japanknowledge.com/psnl/display/?lid=20020048defd0IZrLR29 , (参照 2026-05-05)
このように、引用元をボタンひとつでコピペできるのが、ジャパンナレッジの特に便利な機能だと思う。覚えたての機能を使いたがるクソガキ精神も健在だ。

「君と出逢って云々」は(2)の「めぐりあう」だろう。

ところで、「敵に立ち向かう」!?

と意外に思った。しかし、すぐに「者共、出会え出会え!」とか「曲者じゃ! 出会え出会え!」と叫ぶ時代劇のお館様が脳裏をよぎった。

そういえば、私の好きなゲーム『モンスターハンターライズ』に出てくるモンスターの専用戦闘曲(日本語版)にも「いざ出で会へ」という歌詞があった。なお、この直前の歌詞は「忌みじ風巻 慨きかや」である。大雑把に訳すと「すごい暴風だ 嘆かわしいことであるよ」。「風巻(しまき)」はモンスターを指すので、やはり「いざ出で会へ」は「敵に立ち向かえ」という意味が相応しかろうと考える。

閑話休題。

人生が変わる出逢いだったのかなど、生きているうちにわかるのだろうか。「変わらなかった世界線の自分を観測してもいないのに?」などと、つい捻くれた考えが頭をもたげてくる。

やはり恋愛物語では「その人」とのドラマチックなあれこれを語るわけだから、「人生を変えた出逢い」と強調しているのだろう。

自分の人生を振り返ると、「あの出逢いは私の人生に影響があった」と断言できるものはあった。しかし、個人的な感覚として、「人生を変えられた」という捉え方はどうにも他人任せすぎるように思う。

もしも私が携帯小説を書くことがあったら、最初の方に書く短文のスペースには「君と出逢って、私の人生に影響がありました」と書くだろう。日和りに日和っていて、じわじわくる情けない文章だ。

5/5/2026, 2:17:07 PM