灰田

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「初恋の日」

「初恋。最初の恋。特別?
いくらでも、更新されていく思いのなかで、
流れてゆく時間のなかで、
振り返ったらその 「特別」 はきれいですか?
それとも 「苦い」 ですか?
よく、レモンにたとえられてるようですけど…「すっぱい」のかな?

チョコレートのように甘く、
たこ焼きみたいに熱々で、

叶わなかった恋は複雑な味なの?…でもおいしかった?

たまには叶った初恋もあって、それはそれでどんなかしら?え?……夢みたいかもって?
チュロスとか綿あめみたいな味?ドロップかな?
それとも、ほろ苦いの?ゴーヤー?、ふきのとうみたい??
あの、変な感じのシュワシュワのビールみたいなの?」

好奇心でらんらんと輝く君の目よ……
ピンクの髪にオレンジのくちびる、
ピコピコ可愛くゆれうごく、二本の触覚。

君は地球に降りてきた、食べることが大好きな、
それはそれは大好きな、宇宙人の女の子。

初恋どころか恋が何かも知らないので、何でも食べ物につながってしまうのだ…。

しかも、食べ物についてはけっこう詳しい…。
ぼくがついていけない…。
ふきのとうって…。うーん、ビン詰めのふきのとう味噌と天ぷらくらいなら…食べたことあるよなぁ…?

秘密の友だちはぼくに、初恋について聞くのだ。
人選、誤ってるってば。

キラキラした目、とても可愛い………
ほんと、人選ヤバいでしょ?

「ぼくの初恋は君です」って言ったって、
また何か食べ物にたとえられてぼくが困るだけでしょ………

え?何黙ってるんだって?
恋の概念くらいわかる?ほんとかなぁ…
え?何だって?

たとえるなら、猪鍋!?いのししなの(@_@;)
何で!!

※恋はいのしし。わかるような氣がしないでもない。



5/7/2024, 10:38:44 AM