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街灯の灯の下、寒空の下で君を待つ。
雪がまばらに落ちていくのを眺めながらひたすらに君を待つ。
車が通る度に君だろうかと目で追ってしまう、だけどその車には君は居ない。
溜息混じりに空を見上げてもただ時間が過ぎてゆくだけ。
次第に車の数も減っていって、残された私は1人ポツンとその場に立っていた。

「バカみたい」

この時間は無駄だったのかもしれない。
君の心がまだ私に向いていると思い込んでしまった、自覚したくなかったから気付きたくなかったから間違いであってほしいと思ってしまった。
だけど、現実はそう甘くなかったのだ。
頭に僅かに積もった雪を払って暗闇へと歩み始める。
明日からひとりぼっちだ、笑える。
涙すら出てこない、悲しいはずなのに。
付近の建物の灯りはもう消えた、そして私もそんな暗闇に惹かれるように流れていく。
街灯の灯りがバチバチと点滅する中、ひとつくしゃみをした。

バカは、風邪引かないんじゃなかったのかな。

3/22/2024, 1:37:40 PM