煙花三月

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過去に興味はない。
タイムマシンが使えたらいつに行くか、というのは小学校の卒業文集での定番ネタだ。

日に焼けた卒業文集を手に取り、ページをめくる。
『好きな子に告白し直したい!』
『生きている恐竜を見たい』
『おじいちゃんにまた会いたい』
どうにも、過去が多いように思う。
皆、未来には興味がないのだろうか。それとも、未来があることを無意識に確信しているのだろうか。


『宇宙の終わりを知りたい』
小さく書かれたわたしの字は拙かった。

7/22/2023, 11:35:42 PM