君が僕に訴えるように泣いた。
それは主観的に見ればただのよくあるメンヘラチックなやつだ、でも僕はそうとは思わない。客観的に見てしまえば僕に何か訴えているようにも見え、助けを求めているようにも見える。
それでも、何か行動をしようとは思わなかった。というかしては行けないと思った。
主観的でも客観的でもない、本能的に君はいなくなると感じ取ってしまった。
「もし、もし私が遠くの街へ逃げたら貴方は追ってきてくれる?」
「もし、私がこの世からいなくなっても来世でまた見つけてくれる?」
「また名前を呼んでくれる?また私を彼女にしてくれる?」
異常ではなかった彼女は冷静だった。震えるはずの声は芯のあるはっきりとした声で自立していた。
ただ彼女の締め付けている心が泣いたのだ。
今僕が何か行動をしようと何か彼女を助けようとするのはきっと邪魔なことでしかないのだろう。これ以上何かしてしまったら崩れてしまうような気がして。
苦しむ彼女を前にただ無力な自分に呆れるばかりだった。
「当たり前だよ。見つけるよ。どんな姿でも愛すよ。どんな名前でも君が振り返ってくれるのら何千万回、何億回も呼ぶよ。」
ふと思いついた言葉をつらつら並べ綺麗事の盾を作る、こんな状況でも僕は自分に都合の良い結末しか考えられないのだ。
僕は汗をかいて夢から目覚める。
悪夢を見ていたようだ。
こんな形で君を思い出すのか。
僕は身支度をし彼女の墓場がある遠くの街へ向かった。
「待っててね」
2/28/2026, 2:09:11 PM