たーくん。

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食堂内に香る美味しそうな匂い。
この匂いがあれば、何もいらない。
持参の弁当箱をテーブルの上に置き、蓋を開ける。
弁当箱内の端から端までぎっしり詰まった白米。
おかずが一つもないのは、将来のことを考えて、少しでも貯金を多くするために節約をしているのだ。
なので、こうして匂いをおかずにして白米を食べている。
……まぁ、白米だけだから栄養が気になるところだが、犠牲はつきものだ。
周りを見ると、皆は色とりどりのおかずを箸で掴んで食べていた。
羨ましいなぁ……。
きゅうぅぅぅ〜〜。
腹の虫が、白米だけじゃ足りないと訴えてくる。
我慢だ……我慢……。
きゅうぅぅぅ〜〜。
仕方ないなぁ……今日だけだぞ?
俺が食べたいのではなく、腹の虫がうるさいから食べさせるんだ。
そう自分に言い聞かせ、おかずが多いランチセットを注文した。

4/20/2026, 10:02:20 PM