『ところにより雨』
おとぎ話は云う
逃げ出したこの街に告別し
破れた秩序が蔓延る外界へと
そこは常々雨雨の砂上の楼閣
それはまるで遥か彼方へと行方を晦ました
ノンフィクション絡まる自称フィクション
その真偽は未だ解らず
久遠も騙されてきた歴史は歩む
人々は縷縷この場に留まる
解れた糸は在った
僅かに在った
掠れたページの狭間に
解き、解き。
解の在り処を知った
「未知」を思索した後羨望に暮れ
秩序に淘汰されないうちに駆ける
最終章の空欄の解は
「ところにより雨」
3/24/2023, 2:38:51 PM