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届かぬ想い

俺がどんなに君を好きでいても、この想いはきっと届くことはないのだろう。初めて君に出会ったのは中学校の入学式で、たまたま席が隣で話してみたら気があってよく遊ぶようになった。登下校も放課後も一緒。君と過ごすうちに気づいたんだ、俺はきっと君に恋してるんだって。君に彼女ができる度に苦しくて悲しくてもう嫌われてもいいからこの気持ちを伝えてしまおうかと何度も思った。だけどやっぱり君との関係が壊れるのが怖くて何も言えずに笑って祝福した。
好きのたった二文字が言えなくて、それを君に堂々と言える彼女に嫉妬した。君の隣は俺の場所なのに、って告白する勇気も無いくせに一丁前に独占欲があって自分に吐き気がする。
俺のこの届かぬ想いをいつか伝えられることが出来たならどれだけ幸せな事なのか、といつも思う。その時は来るのか。もしかしたら来るかもしれないし、君が死んだ後にこっそり伝えられるのかもしれない。それはまだ分からないけど、俺はどんな形であれいつまでも君の隣にいたいと思ってる。

4/15/2023, 1:33:40 PM