遥遊

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記憶の海


広がる海原に立ち

風に吹かれて

目を閉じれば

遠い記憶

伝えられないもどかしさ

とめどなく溢れる憧れを

海に流して 忘れたくて

それでも時折波に引き寄せられる

そんな思いでここに立ってしまう

足元には波にあらわれたシーグラス

まるで思い出のカケラ

もう大丈夫だよ

そう語りかけるように

ワタシの宝となって戻ってきたのか

生きてることの意味が

少しだけ愛おしくて

5/14/2025, 12:02:32 AM