太田エイ

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突然ですまんが、俺は「刹那」と言う言葉を実際に喋ってみたくなった。本などでよく見かける言葉だが実際口に出す機会はナカナカ無い。

「振り返った刹那、顔が青ざめてたよ」
「もうダメだと思った刹那に、アイデアが閃いた」
「信号が変わった刹那にアクセル踏んじゃった」
「その刹那、場の雰囲気が変わってしまった」

違和感ありあり、使わないよね。瞬間とか、一瞬を置き換えてるだけじゃん。思いつくシチュエーションは「刹那的な快楽に溺れるな!」なんて、ちょっと説教くさいもの。無い無い。

この「刹那」と言う言葉、仏教方面からやってきた、世界は一瞬一瞬で過ぎ去るものだ……、といった意味で、それをいろいろ解釈するのだが、私の貧困なる想像力がどうしても「刹那的快楽」に向かってしまう。
「刹那」と言う言葉に感じる仏教的な重みが日常にはそぐわない。そのバランスに打ち勝てるのが「快楽」なんじゃ無いかと思う。

そこで俺は、何をすべきかを悟った。
預貯金全て引き出して夜の街に繰り出したのだ。

「これが刹那か……、刹那バンザイ!」

4/28/2026, 10:41:43 PM