「明日のご予定は?」ベッドの中でまどろみ始めた頃、隣でぐーすか寝ているはずのやつにそう問われた気がした。「明日は……天気が良かったら買い物にでも行きたいな。君も前に新しい靴が欲しいと言っていただろう」はて、その靴は、私が買わずとも、君は既に買っていたか。この前、やっと捨てた靴が、その一足だった気がする「……今はもう履く足が無かったか」意識がまどろみからうつつへ浮上すると、孤独な暗闇にぽつり、そう呟いた。『夢と現実』
12/4/2023, 1:47:36 PM