ただただ何も混ざってない純粋な白だけがある。綺麗で、手が届かなくて、何も考える必要がない。
どこまでも続く純粋な白の中で、私だけが異物だった。混じってはいけないものだった。ここにずっといたいのに、世界がそれを許さない。
私の居場所は、汚いものと綺麗なものと醜いものが混ざりあった息苦しい所にある。そこでは私は異物ではなく、その世界の一部なのだ。
朝、目が覚めて、いつもの世界にいることになんとなく絶望する。
ああ、ここではないどこかにいきたい。
『ここではないどこか』
6/27/2024, 5:06:55 PM