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「今日は何曜日ですか?」

「今日は...日曜日だと思います」

「はい。今日のテストは終わりね」

「ありがとうございました」

朝の8:00、私の朝食が運ばれると共に5の質問をされる

高校2年生の春、私は事故にあった

幸い命は助かったものの、脳に障害が残ってしまった

先生が言うには、直ぐに物事を忘れてしまう

ことみたい

だから毎朝、今日は何曜日とか昨日の夕飯はとかの質問をされる

病院生活は楽しくない

高校生だから病室も大人のいるところ

同じくらいの歳の子もいないし、かと言って毎日スマホばっかり見てると病院の人に怒られるし...

勉強はちゃんとしている

学校から特別に出された課題も終わっている

...確か

毎日、宿題やったっけと確認をしている

「はぁ。どっか行こ」

今日はいつも以上に食欲もわかないので、こっそり病室を抜け出すことにした






と言っても...行く場所は病院の屋外


「はぁ。」

本日何回目か分からないため息を履いて外の景色を見る

下を見ると、病院に行く人やこの近くにある駅に走っていく人の姿などが見える

「私も...もっと自由に生きたい」

本当だったら今は学校に行っている

高校生だから青春とかしたかったけど...

病院の先生は「もしかしたら、急に記憶が全部無くなることがあるかも」

と言う。

きっと私はずっとこの生活なのだなとその時思った

「はぁ。」

またため息をひとつ

「あ!みなみちゃん!勝手に外に行ったらダメでしょ」

「...え?そうなんですか?」

「そうなんだよ…前も言ったんだけどね…」

「私、、、覚えてない…です…」

「そっか…、よし、病室戻ろっか」

「…はーい」

きっと明日も...私は演技をし続けるんだ



10/1/2023, 2:10:56 AM