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春爛漫である。
桜がちょうど盛りを迎え始めた日、私の祖母が天に還った。
ああせっかく、春が好きになりそうだったのに。
学生時代はずっと嫌いだった春。
やっと解放されて、桜の色を心から楽しんで、今年もそのつもりだったのに。
病院へ向かう自転車を漕ぎながら見た桜並木が美しかった。斎場の周りは桜で埋め尽くされていた。そして、桜が散る頃に祖母は荼毘に付される。
思い出がまた増えてしまった。春爛漫の祖母よ。

4/10/2024, 1:24:17 PM