うめこ

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「この人、私お気に入りなんだよね」

全てはこの言葉を貰うため。

歌、ダンス、鏡の前での表情づくり、
ものすごく練習して、
どんどん上手くなって、
褒められることも増えてきて、

もっともっと好きになってもらいたくて。
元気を与えられるような存在になりたくて。

それでも。

飽きられて捨てられるのは本当に一瞬だった。

頭ではそんなもんだと分かってはいるけれど、それに常に怯えていた。

私はいつまでも皆にとっての一番のアイドルにはなれない。

2/17/2024, 12:05:15 PM