『奇跡をもう一度』この世が闇になってもうどのくらいになるだろう。少し前までは、微かな光の筋が見えていた気もするのに。闇は真っ黒じゃなくて、蒼っぽかったり、グレー味を帯びていたり、深い翠色だったりする。奇跡があるとするならば、もう一度光がみたい。目を閉じているわけじゃない。耳を塞いでいる訳でもない。それでも届かない。だから奇跡を祈る。だから奇跡という名がある。
10/2/2024, 1:53:37 PM