Hikarumori

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お題:この世界は


 あまりに主語が大きすぎる。
 「この世界は」それを語れと言うのか、無謀だ。

 しかし、私は問いに対して、何かしらの答えを出さずにはいられないタチである。この悪癖は時に誠実と言われるが、その本質は自己顕示欲だ。また厄介なのは他者からの評価を求めないということである。私は、誰かに拍手を送られるのも指を指されるのもごめんだ。

 私が書いた言葉は私だけのもので、読まれた言葉は読者のものだ。だから評価するなら己を評価したら良い。

 私にとって世界もそういう構造をしている。世界が与える事実はそれでしかなく、様々な側面があり、一概にこれだと断定できるようなものはないが、その日の私が楽しいと思えば楽しいのだ。逆も然り、私が苦しいと思えば苦しいのだ。

 だから世界は無数にある。もしかしたら、文章とは数多の世界を覗き見ることなのかもしれない。私の世界や貴方の世界が記号で表され、読まれ、読者の中で意味ある言葉になりまた新たに世界が生まれる。

 大袈裟だ。神様にでもなったつもりか。神秘的に捉えるのはやめたまえ。言葉も世界も、それでしかないさ。意味や意義を見出さずとも人間は人間だ。それらは必要なものにとっては必要であって、資格じゃない。


 全く、こんな難しいお題は偶ににしてくれ。
 こんな文章は見るに堪えない。

1/15/2026, 12:07:32 PM