特別な存在僕は空っぽな人間。そう呼ばれていた。「そういや、お前って好きな人おるん?」教室の端の方でその言葉を聞いた。好きな人。イコール、特別な人。もちろん、僕には特別なんてない。そんなのいらない。特別があるだけで、人は崩れやすくなる。だから僕は、特別を作らない。だけど、ある日、特別な存在に出会ってしまった。とても、僕の視線を奪われる。そんな存在だった。
3/23/2024, 3:03:22 PM