ひいらぎ紅茶

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小学生の時家が近くて帰り道も一緒だった、いわゆる幼なじみの男の子がいた。
いつも笑顔の絶えない子で、ロードバイクで公園の坂道を爆走している子だった。
男の子の家には大型犬がいて、その子と遊ぶのが大好きだった。
畳と縁側があって、そこでワンコと幼なじみと昼寝するのも好きだった。
中学生になると学校が違かったので会うことはほぼなく、バレンタインの時1度だけ久しぶりに会った。
身長がとても伸びていてゆうに私を越していて、目が悪くなったのかメガネをしていた。
ドキッとしたが好きと言う感情ではなかった。
そしてまた月日が経ったある日、ふと思い出して幼なじみの家に行ってみようと足を運んだ。
幼なじみの家は無くて、ホテルになっていた。
幼なじみは携帯を持っていない子だったから、電話番号もメールも、LINEも知らない。

あの久しぶりに会った日、携帯を持っていたのを見た時に聞けばよかった。

忘れたくても忘れられない、幼なじみとの記憶。

10/18/2024, 6:42:06 AM