理想のあなた
お昼には可愛いランチボックスにいつも手作りのお弁当を持って出社している
地味な私は可愛い服は似合わないから
可愛い持ち物で満足している
ハンカチやポーチ、安くても好きな物を持っていると心が癒される
ある日、レモンやオレンジのトロピカルなデザインの布トートバッグを同僚の女のコに「らしくないね、どうしたの?心境の変化?」といわれた私はドギマギしてしまって
トロピカルフルーツの派手なデザインは好きだけどやっぱり似合わないんだなと、赤面して何も言えなくなった
「あの…これは友達からのプレゼントでもらって…」と、とっさに自分で買ったとは言えなかった
そこにデスクに戻ってきた営業の理想のあなたが私に向かって
「いつもお弁当持って来る袴田さんにはフルーツのデザインが良く似合ってると思うけど」と言ってくれた
私は何も言えずペコリと頭を下げた
似合うのは私じゃなくて
お弁当を作る行動なんだけど
それでも、お弁当持ちだって見ていてくれて嬉しかった
5/20/2026, 2:09:55 PM