「それは、記録更新だな」過去数十年、雲ひとつない空が見える確率が高い日を、街の目印がよく見える日を、彼らは選んだ。灼熱の太陽が十落ちても足りない熱と、ハリケーンが二十ぶつかっても届かない暴風と、長く続く見えない力で、一人ひとりの身体を壊し尽くすために。だから8月の快晴は、いつも少し息が詰まる。【明日、もし晴れたら】
8/1/2023, 3:00:56 PM