『どんなに離れていても』
頭上に輝く星たちは、途方もないほど遠く離れているけれど、その光は確かにこの地上に届く。
人の言う「幸せ」もこんなふうにはっきりと目に見えるものだったらいいのにと思う。そうしたらきっと、小さな幸せを取りこぼすことも、はたまた絶望の淵に落ちることもないはずだ。
人の言う「幸せ」がそんなふうにはっきりと目に見えるものでないのは、どうしようもない人間の傲慢さや頑固さ、またそこから生じる妬みや僻みをコントロールして謙虚になれと言われているようなものなのかもしれない。
遠いからこそ大きな存在のように感じることがある。それが近くなったとき、なにか違和感を感じるほど。
皮肉だけれども、きっとこれが人間らしいということなのだろうとも思う。
4/26/2025, 10:47:50 AM