miru

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そっと蝶々を手のひらで包み込む。
指の隙間から見える蝶の羽はキラキラと輝いていて。
それを見ていると、ココロに黒いモヤが渦巻き始める。

私は指の隙間を閉めると、ゆっくりと指に力を入れて。
少しずつ蝶々の世界を閉めていく。

絶対に逃してやるものか。
お前の命は私が支配するんだ。
逃げようとするなんて許せない。

気付けば私の指は白くなっていて。
私の両の手のひらはピッタリと、隙間も無いほどに握られていた。

私はハッとして手のひらを開く。
そこには羽が千切れ、ピクリとも動かなくなってしまった蝶々の姿があった。

初めはキラキラしていて、私のモノにしたいと思っただけなのに。
簡単に壊れてしまったその姿に、私は溜め息を溢す。
期待外れだったその残骸を捨てると、また新たなキラキラとしたモノを探すことにした。

5/25/2025, 1:37:06 PM